イギリスの大手一般新聞 The Guardianより、音楽評論記事を翻訳してご紹介します
Old music: Blondie – Heart of Glass
It’s easy now to see that when rock and disco clashed, disco won. But records like this suggest we should have realised a whole lot earlier
Peter Walker
Mon 26 Mar 2012 17.45 BST
古い音楽:ブロンディ – ハート・オブ・グラス
ロックとディスコが衝突した時、ディスコが勝利したことは今となっては明らかです。しかし、このようなレコードは、私たちがもっと早くそのことに気づくべきだったことを示唆しています
ピーター・ウォーカー 著
2012年3月26日(月)17:45 BST
今月初め、ランサローテ島で借りた小さな車を運転していた時のことです。英語の音楽局(「バズFM ― ランサローテとフェルテベントゥラのサウンド!」)のひどいプレイリストに耳を傾けながら。すると突然、エリック・クラプトンやトトの退屈な曲の合間に、この曲が流れてきたのです。その圧倒的な素晴らしさに再び衝撃を受け、思わず車を停めそうになりました。
もちろん、ブロンディが史上最高のポップバンドの一つであることは、今やほぼ普遍的に認められています。しかし、何年か聴く機会を逃していた”Heart of Glass”『ハート・オブ・グラス』が私を捉える理由は別にあります。それは、70年代中盤から後半にかけて、ギターバンドがディスコに挑戦し始めたあの短い瞬間への、私の変わらぬ愛ゆえなのです。
ロック界の古参勢力が支配する安穏な世界にディスコが与えた衝撃を、今となっては思い出すのも難しいことがあります。誰もがパンクの革命的な影響を称賛しますが、30年余りが経った今、チャートを席巻しているのはダンスミュージックです。
当時の反応の一つが「ディスコはクソだ!」運動で、時に人種差別や同性愛嫌悪のニュアンスを帯びていました。しかし、新たなリズムを受け入れた者もいました。愛情から——デビー・ハリーは以前からディスコのプロデューサーの巨匠ジョルジオ・モロダーのファンだと公言していました——あるいは、それほど寛容とは言えない動機からでした。キッスは「ディスコがどれほど簡単か」を示すために”I Was Made for Loving You”『アイ・ワズ・メイド・フォー・ラヴィング・ユー』を書いたと言われていますが、いずれにせよ、私にとっては彼らの最高傑作です。
ブロンディが先駆者というわけではありません。”Heart of Glass”『ハート・オブ・グラス』を収録したアルバム”Parallel Lines”『パラレル・ラインズ』の1年前、ローリング・ストーンズは”Miss You”『ミス・ユー』で全米チャート1位を獲得。ビー・ジーズは1975年に”Jive Talkin”’『ジャイヴ・トーキン』でディスコ全盛期の幕開けを告げ、その後世界的な大ヒット”Saturday Night Fever”『サタデー・ナイト・フィーヴァー』を生み出しました。
しかし私にとって、ブロンディこそがこのジャンルの最高の体現者です。後発のディスコ調アンセム”Atomic”『アトミック』も大変好きではありますが、やはり”Heart of Glass”『ハート・オブ・グラス』こそが、その簡潔で金属的なシンセサイザーのイントロからして、最高峰の地位に君臨しています。クレム・バークのメトロノームのようなドラムは、有機的なディスコ・ビートの黄金基準であり、15年後にブラーの”Girls and Boys”『ガールズ・アンド・ボーイズ』で模倣されるほどでした。一方、ハリーのボーカルは、ドナ・サマーの”I Feel Love”『アイ・フィール・ラヴ』を彷彿とさせつつも、それを凌駕する何かを兼ね備えているのです。
(記事文章終わり)
Blondie – Heart Of Glassの歌詞和訳
[Verse 1]
*Once I had a love, and it was a gas
*Soon turned out had a heart of glass
*Seemed like the real thing, only to find
*Mucho mistrust, love’s gone behind
以前、好きな人がいたけれど、素敵だったわ
でもすぐに、柔なハートだと分かった
素晴らしい人のように思えたけれど
結局はとても不信になって、愛が冷めた
*I had a love = 恋をした、好きな人がいた
*gas = «口» 愉快な[すてきな]人[こと,もの]
*heart of glass = ガラスのハート(デリケートで傷つきやすい例え)
*the real thing = 本物, 実物、⦅俗⦆すばらしい人[物]
*only to find = 結局は〜
*Mucho = much = たくさん、とても
[Verse 2]
Once I had a love and it was divine
Soon found out I was losing my mind
It seemed like the real thing, but I was so blind
Mucho mistrust, love’s gone behind
以前、愛を知ったけれど、神々しかったわ
まもなく、自分が理性を失っていくのが分かったわ
素晴らしいことに思えたけれど、自分がとても盲目だった
結局はとても不信になって、愛が冷めた
[Chorus]
In between, what I find is pleasing, and I’m feeling fine
Love is so confusing, there’s no peace of mind
If I fear I’m losing you, it’s just no good
You’re teasing like you do
その間、私の発見は歓びで、気持ちが良かったわ
愛というのは、とても頭を混乱させるもので、心は穏やかではなかった
あなたを失うことを恐れると、何も手に付かなくなるの
あなたは、いつものように、からかってくるの
[Bridge]
Once I had a love, and it was a gas
Soon turned out had a heart of glass
Seemed like the real thing, only to find
Mucho mistrust, love’s gone behind
以前、好きな人がいたけれど、素敵だったわ
でもすぐに、柔なハートだと分かった
素晴らしい人のように思えたけれど
結局はとても不信になって、愛が冷めた
[Chorus]
Lost inside, adorable illusion, and I cannot hide
I’m the one you’re using, please don’t push me aside
We could’ve made it cruising, yeah
Yeah, riding high on love’s true bluish light
戸惑い迷い、惚れ惚れする幻想、私は隠せない
私はあなたが使うもの、どうか私をないがしろにしないで
私たちは、うまくいっていたはずなのに
愛ある青みがかった光に高く乗っていたはずなのに(結婚まで考えたのに)
[Verse 3]
Once I had a love and it was a gas
*Soon turned out to be a pain in the ass
Seemed like the real thing, only to find
Mucho mistrust, love’s gone behind
以前、好きな人がいたけれど、素敵だったわ
でもすぐに、嫌な奴だと分かったの
素晴らしい人のように思えたけれど
結局はとても不信になって、愛が冷めた
*pain in the ass = 嫌な奴、やっかいな奴
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翻訳 Temperamental Instrument The Flute
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翻訳はリーダーズ英和辞典(研究社)及び リーダーズ・プラス(研究社)を基本としています
