”Tonight I can write” by Pablo Neruda〜詩の翻訳






Taylor Swift – All Too Well : The Short Film






All Too Well :  テイラー・スウィフトのこのショートフィルムは

ノーベル文学賞を受賞した、チリの詩人 パブロ・ネルーダの文学的な言葉で始まります

“Love is so short, forgetting is so long”

「愛はとても儚いもの、忘却の道のりはあまりにも長い」

このショートフィルムでは

年の差を超えた運命の恋人同士、彼女と彼の関係を描いています

ショートフィルムはテイラー・スウィフトの恋愛経験を元に描かれていますが

チリの詩人 パブロ・ネルーダのこの言葉は

テイラー・スウィフトの恋愛経験とは直接の関係はありません

ここが結構重要なのですが

テイラー・スウィフトの恋愛経験が一般的なものなら

チリの詩人 パブロ・ネルーダのこの言葉は

恋愛の内容に違いがあるようです

それは、以下のパブロ・ネルーダの詩の翻訳を読んでいただければ

気がつくところがあると思うのですが

つまり、恋愛の恨み辛みがいっさい出てこない詩なのです

“Love is so short, forgetting is so long”

「愛はとても儚いもの、忘却の道のりはあまりにも長い」

愛を儚いものと悟っている

あまりにも純情で失恋を忘れずに

大切な思い出、回想をいつまでも続けている

お気づきのように、自殺や事故や病気で突然に

最愛の彼女を失ったのではないかと推察されるのです

そう推察される詩の箇所がたくさんあります

<抜粋>

What does it matter that my love could not keep her.

The night is starry and she is not with me.

私の愛が彼女を守れなかったことがどうしたと言うのだ

夜は星を散りばめて、彼女はもういない

<抜粋>

I no longer love her, that’s certain, but how I loved her.

My voice tried to find the wind to touch her hearing.

もう彼女を愛せない、きっと、だけど、どれだけ彼女を愛していたことか

私の心の声は、彼女に届けとばかり彼女の気配を探し求めた

Another’s. She will be another’s. As she was before my kisses.

Her voice, her bright body. Her infinite eyes.

他のもの 彼女は他のものになる 私がキスする前の彼女のように

彼女の声も、彼女の美しい体も、彼女の果てしない憧れの瞳も



悲劇に打ち震えている言葉が伝わるようです

これほどに純粋で純情な詩だから胸を打つのですね

そして何度、読み返しても美しく心に響いて離さない

パブロ・ネルーダのこの言葉が気になって仕方が無かったので

原典の詩(英文)を探して翻訳をさせていただきました







”Tonight I can write” by Pablo Neruda の訳詩

”今夜なら君のことを詩にできる”  パブロ・ネルーダ



Tonight I can write the saddest lines.

今夜なら、最も悲しいLines(詩)を書くことができる

Write, for example, “The night is starry

and the stars are blue and shiver in the distance.”

例えば、”夜は星を散りばめて

星は青く輝き、遠い彼方に震えている”と

The night wind revolves in the sky and sings.

夜風が空で思いを巡らすように回り歌っている

Tonight I can write the saddest lines.

I loved her, and sometimes she loved me too.

今夜なら、最も悲しいLines(詩)を書くことができる

私は彼女を愛していたし、時には彼女もまた私を愛してくれた

Through nights like this one I held her in my arms.

I kissed her again and again under the endless sky.

夜通しこんなふうに、私は彼女を抱きしめていた

果てしない大空の下で、何度も彼女にキスをした

She loved me, sometimes I loved her too.

How could one not have loved her great still eyes.

私は彼女を愛していたし、時には彼女もまた私を愛してくれた

彼女のとても平和で静寂な瞳を愛さずにはいられなかった

Tonight I can write the saddest lines.

To think that I do not have her. To feel that I have lost her.

今夜なら、最も悲しいLines(詩)を書くことができる

彼女はもういないと想いを馳せること 彼女を失った喪失感

To hear the immense night, still more immense without her.

And the verse falls to the soul like dew to the pasture.

計り知れない夜が、彼女が居なければもっと計り知れなく感じられる

詩は、牧草地に降る涙の雫(露)のように、魂に降り注ぐ

What does it matter that my love could not keep her.

The night is starry and she is not with me.

私の愛が彼女を守れなかったことがどうしたと言うのだ

夜は星を散りばめて、彼女はもういない

This is all. In the distance someone is singing. In the distance.

My soul is not satisfied that it has lost her.

これっきりなんだ 遠い彼方に誰かが歌っている 遠い彼方に

私の魂は、彼女を失って後悔している

My sight tries to find her as though to bring her closer.

My heart looks for her, and she is not with me.

私の視界の行く先が、彼女との仲を取り持とうとして彼女を見つけ出そうとする

私の心が彼女を探し求めるが、彼女はもういない

The same night whitening the same trees.

We, of that time, are no longer the same.

同じ夜が同じ木々を白く染めている

あの頃の私たちはもういないのに

I no longer love her, that’s certain, but how I loved her.

My voice tried to find the wind to touch her hearing.

もう彼女を愛せない、きっと、だけど、どれだけ彼女を愛していたことか

私の心の声は、彼女に届けとばかり彼女の気配を探し求めた

Another’s. She will be another’s. As she was before my kisses.

Her voice, her bright body. Her infinite eyes.

他のもの 彼女は他のものになる 私がキスする前の彼女のように

彼女の声も、彼女の美しい体も、彼女の果てしない憧れの瞳も

I no longer love her, that’s certain, but maybe I love her.

Love is so short, forgetting is so long.

もう彼女を愛せない、きっと、だけど、どれだけ彼女を愛していたことか

愛はとても儚いもの、忘却の道のりはあまりにも長い

Because through nights like this one I held her in my arms

my soul is not satisfied that it has lost her.

なぜなら、夜通しこんなふうに、私は彼女を抱きしめていた

私の魂は、彼女を失って後悔している

Though this be the last pain that she makes me suffer

and these the last verses that I write for her.

これが彼女が私を苦しめる最後の過ぎ行く痛みになろうとも

これが彼女のことを書く最後の過ぎ行く詩になろうとも



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翻訳 Temperamental Instrument The Flute
 
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翻訳はリーダーズ英和辞典(研究社)及び リーダーズ・プラス(研究社)を基本としています






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