1855年に創刊されたイギリスの新聞で、
タイムズ、ガーディアンとともに「高級紙」の代表格とされる
The Daily Telegraph より、音楽評論記事を翻訳してご紹介します
Snow Patrol’s Chasing Cars is a warm, musical cuddle – of course it’s the most-played song of the century
Neil McCormick – Music Critic
17 July 2019
スノウ・パトロールの「Chasing Cars」は、暖かく音楽的な抱擁です
もちろん、今世紀で最も再生された曲です
ニール・マコーミック – 音楽評論家
2019年7月17日
これは本当に私たちの時代のアンセムなのでしょうか?
スノウ・パトロールの「Chasing Cars」は、
21世紀(今のところ)のイギリスのラジオで最も再生された曲であると宣言されました
これは多くの疑問を呼び起こすニュースですが、
特に「もう一度、どんな曲なのか?」という疑問が浮かびます
思い出してください
この曲は、3つのコード(A、G#、D)だけで、2つの音符のモチーフを繰り返し、
ゆっくりとしたミッドテンポのビートに合わせています
哀愁を帯びたメロディーは最初から最後まで同じままで、
ヴァースとコーラスの間には明確な区切りがありません
実際、コーラスがあるのでしょうか?よくわかりません
これは、憂鬱なバラードから高揚するアンセムへと変化する奇妙な曲です
タイトルのフレーズは、愛する人と一緒にいることについての大ざっぱな歌詞の中で、
一度だけ飛び交います:
「頭の周りで車を追いかけて時間を無駄にしよう」
道を走りながら通り過ぎる車に、意味もなく吠え続ける犬を思い起こさせますが、
これはロマンチックなイメージではありません
「Chasing Cars」は2006年にリリースされました
これは、10 年以上活動していた、
みすぼらしい30代のスコットランドと北アイルランド出身のインディーロッカー、
Snow Patrolの初期のヒット曲でした
Snow Patrol は批評家から貧乏人のColdplayとして頻繁に切り捨てられていましたが、
Coldplayが貧乏人のRadioheadとして頻繁に切り捨てられていたことを考えると、
これは特に侮辱的でした
シェフィールドの若いインディーロッカー、Arctic Monkeysが
国内で最も称賛されているバンドであり、
ヒップホップ、R&B、米国のテクノポップが
チャートの最も偏在するジャンルであった当時でさえ、
彼らの音楽は時代遅れに聞こえました
「Chasing Cars」は、長い間チャートにとどまっていたものの
(トップ75に94週間ランクイン)、
1位にも届かず(シングルチャートで最高6位)、
その後もずっとイギリスのラジオで最も多くかけられた曲となったのです
この曲は、全国のラジオ局のDJたちが、リスナーが朝起きて夜寝るとき、
仕事や学校へ車で出かけるとき、料理や家事をしているとき、
家族や友人とくつろいでいるときに最も聞きたい曲だと判断した曲です
アデルやエド・シーラン、コールドプレイの曲でもない
彼らは間違いなく、現代の最も避けられないイギリスのアーティストなのです
実際、スノウ・パトロールに最も近いライバルは、
容赦なく明るいアメリカのポップ・バンガー2曲、
ブラック・アイド・ピーズの「I Gotta Feeling」と
ファレルの「Happy」でした
対照的に、「Chasing Cars」は陰鬱で曖昧で、フォーク調で単調なトーンです
作曲家たちでさえ、この曲の成功に困惑しているようです
「どうしてそうなったのかはわからない」と、
スノウ・パトロールのフロントマン、ゲイリー・ライトボディは、
音楽ライセンス団体PPLから賞を受け取った際に認めたのです
その答えは、おそらく、旋律がサイクルごとに盛り上がり、
思わず参加したくなるところにあるのでしょう
ラジオで聴くと、数え切れないほどの人々が
「もし私がここに横たわったら / もし私がここに横たわったら /
君は私と一緒に横たわって、ただ世界を忘れてくれる?」
というキーラインを歌いたくなるだろうと容易に想像できるのです
この曲は、人間らしさの共有という深い感情を美しく表現しています
これは、日々の生活のプレッシャーから逃れるために愛する人に手を差し伸べること、
音楽の中での温かい抱擁について歌っています
普遍的な感情を抽出できることは、ポップミュージックが特に得意とすることです
これはエリート主義ではない芸術形式で、
言葉遊びやメロディー構造の点で技術的に初歩的な場合が多く、
大勢の人々の共感を得るという点では有利に働く要素です
スノウ・パトロールのレコーディング形式は、
本質的に個人的なメッセージの範囲を巧みに広げています
循環的なモチーフに徐々に要素を加えることで、
曲のクライマックスでは解放を求める恋人2人だけではなく、
私たち全員が一緒になるまで、それは成長し続けています
超越に向かって突き進む「Chasing Cars」は、
ポップソングを世俗的な祈りとして表現しています
この曲は人々に自信を与えてくれるので、ラジオ番組の司会者はこの曲を流し続けているわけです
ゲストラッパーも、安っぽいフックも、耳に残る効果音もない
この曲が長く続いているのは、世界中の流行のポップミュージックも、
一緒に歌えるコーラス付きの感動的なメロディーに
勝るものはないということを思い出させてくれるものです
(記事文章終わり)
Snow Patrol – Chasing Cars の歌詞和訳
[Verse 1]
We’ll do it all
Everything
On our own
We don’t need
Anything
Or anyone
僕たちは何でもやってみる
すべてのことを
僕たちの力で
僕たちは必要としない
何も
誰も
[Chorus]
If I lay here
If I just lay here
Would you lie with me and just forget the world?
僕がここに横たわったら
もし、僕がここに横たわったら
僕と一緒に横たわってくれるかい、そうして、何もかもを忘れてくれるかい?
[Verse 2]
I don’t quite know
How to say
How I feel
Those three words*
Are said too much
They’re not enough
まったく分からないんだ
どう言えばいいのか
どういう気持ちか分からない
あの3語 ( I LOVE YOU ) は
よく言われてきた
それだけでは足りないんだ
Those three words* = 「I LOVE YOU」という人間の最も強い感情を表す3語でさえ、
それだけでは足りないんだと言う、彼の彼女を愛する気持ちの強さを表現している
[Chorus]
If I lay here
If I just lay here
Would you lie with me and just forget the world?
Forget what we’re told
Before we get too old
Show me a garden that’s burstin’ into life
僕がここに横たわったら
もし、僕がここに横たわったら
僕と一緒に横たわってくれるかい、そうして、何もかもを忘れてくれるかい?
僕たちがあまりに歳を重ねる前に
言われたことは忘れよう
生命が溢れる花園を僕に見せてほしい
[Verse 3]
Let’s waste time
Chasin’ cars*
Around our heads
I need your grace
To remind me
To find my own
時を流そう
僕たちの頭の周りを駆け回る
車を追いかけよう
君の恵みが必要だ
自分のことを気づかせ思い出させるために
自分のものを見いだすために
歌のタイトル
Chasin’ cars* = 日々の生活のプレッシャーから開放されるシーンを描いているフレーズ
[Chorus]
If I lay here
If I just lay here
Would you lie with me and just forget the world?
Forget what we’re told
Before we get too old
Show me a garden that’s burstin’ into life
All that I am
All that I ever was
Is here in your perfect eyes, they’re all I can see
I don’t know where
Confused about how, as well
Just know that these things will never change for us at all*
僕がここに横たわったら
もし、僕がここに横たわったら
僕と一緒に横たわってくれるかい、そうして、何もかもを忘れてくれるかい?
僕たちがあまりに歳を重ねる前に
言われたことは忘れよう
生命が溢れる花園を僕に見せてほしい
僕という存在のすべて
僕がたどってきた存在のすべて
それは、君の純粋な瞳の中に映っている、それが僕には見えるんだ
それが、どこかは分からないし
どうしたらいいのかも分からない
ただ、こうしたことは、まったく僕たちを変えてしまうことは決してないんだよ
Just know that these things will never change for us at all*
= ただ、こうしたことは、まったく僕たちを変えてしまうことは決してないんだよ
歌のタイトル 「Chasin’ cars」の核心となる結論的なフレーズ
歌のタイトル 「Chasin’ cars」= 周りの世界を見てみなよ、人を可笑しくしているのは周りの世界
[Outro]
If I lay here
If I just lay here
Would you lie with me and just forget the world?
僕がここに横たわったら
もし、僕がここに横たわったら
僕と一緒に横たわってくれるかい、そうして、何もかもを忘れてくれるかい?
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翻訳 Temperamental Instrument The Flute
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翻訳はリーダーズ英和辞典(研究社)及び リーダーズ・プラス(研究社)を基本としています
