アメリカ版 The New York Times より、音楽評論記事を翻訳してご紹介します
映画の評論になります
‘Back to Black’ Review: No, No, No
The facts get softened and shuffled for an Amy Winehouse biopic that leaves her perspective at the edges.
エイミー・ワインハウスの伝記映画だが、事実は甘く歪められ、彼女の視点は隅に追いやられている
By Alissa Wilkinson
May 16, 2024
『Back to Black』の監督サム・テイラー=ジョンソンは、インタビューで繰り返し、
この映画はエイミー・ワインハウスの物語を
彼女自身の視点から描くことを意図していると述べている
これは、2015年にアシフ・カパディア監督がアカデミー賞を受賞した、
この歌手を描いたドキュメンタリー映画『エイミー』への暗黙の批判なのかもしれない
『エイミー』は、家族や友人、そしてワインハウス本人へのアーカイブ・インタビュー
(多くは彼女を非難するもの)を織り交ぜ、彼女の早すぎる死は誰の責任でもあると主張している
いずれにせよ、テイラー=ジョンソンの発言は、
2011年に27歳でアルコール中毒で亡くなったワインハウスが、
死後数年間、利用されてきたことを示唆している
つまり、『Back to Black』は、
彼女がそうしたであろう方法で物語を語ろうとした試みなのだ
しかし、もしそれが狙いだったとしたら、私は完全に失敗したと言っても過言ではない
『Back to Black』には明るい点もある
一つは、マリサ・アベラがワインハウスを演じる演技だ
時折、少し気を散らす場面もあったが、深く愛情深く献身的に演じている
いくつかのシーンもうまく機能しており、
特にブレイク・フィールダー=シヴィル(ジャック・オコンネル)とのパブでの長時間の逢瀬は秀逸だ
彼はワインハウスとの極めて有害な関係から、
映画のタイトルにもなっているアルバムのインスピレーションを得た人物だ
(残念ながら、ワインハウスの楽曲が一つにまとまるシーンはほとんどない
ミュージシャンの伝記映画では、これが一番の魅力である)
芸術的自由、つまり事実を歪曲したり並べ替えたりすることは、
良くも悪くも伝記映画ではよくあることだ
ある人物の人生を2時間の長編映画に収めるために凝縮するのは容易なことではないため、
それはしばしば必要となる
映画が歴史的記録を少しいじったからといって、必ずしも悪い作品になるわけではない
しかし、「Back to Black」における省略は、
まるで何かが無視されているかのように、実に奇妙に感じられる
答えは推測することしかできないが、その推測は強い
ミッチ・ワインハウスは娘の遺産管理人である
(ちなみに彼は「エイミー」を嫌っており、製作者たちに「恥を知れ」と語っていた)
彼は過去に娘の伝記映画の制作を阻止すると脅したが、
代わりに2018年に『Back to Black』のプロデューサーの一人と
正式な伝記映画の制作契約を結んだ
ワインハウスの人生で最も重要な二人の男性に関する事実が
映画の中で軽々しく扱われていることを考えると、物語はより鮮明になり始める
ハリウッド映画風に描くために実在の人物の輪郭を滑らかにした伝記映画は、
『Back to Black』が初めてではない
しかし、映画の目的がエイミーを彼女自身の物語の中心に据えることにあるため、不快感を覚える
映画には他にも奇妙に感じる点があるが、その真偽は私には到底分からない
例えば、ワインハウスの子供を持つことへの執着や、
フィールダー=シヴィルとの間に子供ができなかったために自滅したという含みなどだ
もしかしたら実際に起こったことなのかもしれないし、そうでないのかもしれない
実際に何が起こったのか、ここで説明しよう
活力に満ち、行動力があり、才能に溢れ、
しばしば自分の人生とは思えないような人生を送ってきた女性が、
再び、彼女の人生が彼女自身のものではない映画の中心に立たされてしまったのだ
生前、彼女を犠牲にして同じことをしたとされる男たちに有利になるように、
事実が操作されているのだ
ワインハウスはいつか、彼女にふさわしい伝記映画として扱われるかもしれない
しかし、そもそもそれが必要なのか、私には疑問に思う
生前、彼女はすべてを一人で、しかも立派にやり遂げていた
そして、彼女が「Back to Black」と名付けたアルバムは今でも残っている
(記事文章終わり)
Amy Winehouse – Back To Black の歌詞和訳
[Verse 1]
He left no time to regret
Kept his dick wet
With his same old safe bet
Me and my head high
And my tears dry
Get on without my guy
You went back to *what you knew
So far removed
From all that we went through
And I tread a troubled track
My odds are stacked
I’ll go back to black
後悔する間もなく、彼は立ち去った
いつもの安全な賭けでもって
アソコを濡らしたまま
私、私は気を取り直して
泣くのは止めたわ
彼氏なんか無しでやっていくわ
あなたは自分の都合の良いところへ戻った
私たちのこれまでのすべてを
遙か遠くに放り投げて
私は追いかけるのに困難な道を歩む
不利な立場よ
暗闇に戻るわ
*what you knew = 今までのところへ(戻った)
意訳:都合の良いところへ(戻った)
(戻るのは必ず都合の良い女性のところ)
例文
Was it very different from what you knew?
やはり、今までとは違いましたか?
[Chorus]
We only said goodbye with words
I died a hundred times
You go back to her
And I go back to
I go back to us
私たちは、かろうじてさよならだけは言えた
死にきれないわよ
あなたは彼女の所へ戻り
私は私たちの所へ戻る(行き場の無い、やるせない思い)
[Verse 2]
I love you much
It’s not enough
You love blow and I love puff
And life
Is like a pipe
And I’m a tiny penny rollin’ up the walls inside
あなたのことをとても愛している
満足できないわ
あなたは大麻、私はタバコ
人生はパイプ
私はその中にたまる小さなコイン
[Chorus]
We only said goodbye with words
I died a hundred times
You go back to her
And I go back to
We only said goodbye with words
I died a hundred times
You go back to her
And I go back to
私たちは、かろうじてさよならだけは言えた
死にきれないわよ
あなたは彼女の所へ戻り
私は私たちの所へ戻る
私たちは、かろうじてさよならだけは言えた
死にきれないわよ
あなたは彼女の所へ戻り
私は私たちの所へ戻る
[Bridge]
Black, black, black, black
Black, black, black
I go back to
I go back to
暗闇、暗闇
戻るの
戻るの
[Chorus]
We only said goodbye with words
I died a hundred times
You go back to her
And I go back to
We only said goodbye with words
I died a hundred times
You go back to her
And I go back to black
私たちは、かろうじてさよならだけは言えた
死にきれないわよ
あなたは彼女の所へ戻り
私は私たちの所へ戻る
私たちは、かろうじてさよならだけは言えた
死にきれないわよ
あなたは彼女の所へ戻り
私は私たちの所へ戻る
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翻訳 Temperamental Instrument The Flute
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翻訳はリーダーズ英和辞典(研究社)及び リーダーズ・プラス(研究社)を基本としています
