米テネシー州ナッシュビル発のAmerican Songwriterより、音楽評論記事を翻訳してご紹介します
The Meaning Behind “Call Me” by Blondie
By Al Melchior
November 3, 2023 3:12 pm
“Call Me” was one of Blondie’s four No. 1 hits that ruled the Billboard Hot 100. But unlike the other three (not to mention the rest of their catalog), much of the song was not performed by them. Blondie originally laid down tracks for the song in New York, but producer Giorgio Moroder wasn’t happy with the recording process, so he had all of the instrumental parts recorded with other musicians in Los Angeles.
ブロンディの「Call Me」に込められた意味
著者 アル・メルキオール
2023年11月3日
「Call Me」は、ブロンディがビルボード・ホット100で1位を獲得した4曲のヒット曲の一つです。しかし、他の3曲(もちろん彼らの他の楽曲も同様ですが)とは異なり、この曲の大部分は彼ら自身によって演奏されたものではありませんでした。ブロンディは当初ニューヨークで楽曲のトラックを録音しましたが、プロデューサーのジョルジオ・モロダーは録音プロセスに満足できず、すべての楽器パートをロサンゼルスの別のミュージシャンに再録音させました。
しかし、リードボーカルと歌詞は?
それらはすべてデビー・ハリーによるものです。
「コール・ミー」は、リチャード・ギアが男性娼婦を演じた1980年の映画『アメリカン・ジゴロ』のオープニングテーマ曲です。ディスコ全盛期にドナ・サマーのヒットシングルを次々とプロデュースしたモロダーが楽曲を作曲し、自身のインストゥルメンタル部分を“Man Machine.”「マン・マシーン」と名付けました。ハリーは歌詞を担当することになりましたが、それはスティーヴィー・ニックスがレコード契約上の制約で関与を断った後のことでした。
ハリーの歌詞に込められた意味
「Call Me」が娼夫を題材とした映画で使用されることを踏まえ、ハリーは歌詞に「Cover me with kisses, baby(キスで私を包んで)」や「Roll me in designer sheets(高級シーツに私を包んで)」といった性や親密さを暗示する表現を散りばめました。しかし、映画『アメリカン・ジゴロ』が本質的に性描写を主題としていなかったのと同様に、ハリーの歌詞も作品の他のテーマに焦点を当てています。ジェレミー・ギア演じるジュリアン・ケイはステータスを重んじ、ファッションや所有物で富裕層の顧客に媚びる人物でした。映画を鑑賞したハリーはその映像美に衝撃を受け、雑誌『ファー・アウト』で「色彩構成に感銘を受けた」と語っています。そのため最初の詩節は『アメリカン・ジゴロ』のビジュアルに焦点を当て、物語が外見を重視する姿勢を反映しています。
Color me your color, baby
Color me your car
Color me your color, darling
I know who you are
Come up off your color chart
I know where you are coming from
私をあなたの色に染めて
私をあなたの車に飾らせて
私をあなたの色に染めて
あなたの正体はわかっている
カラーチャートから抜け出して
あなたの出自(出身)は理解している
第二節では「カラー」の代わりに「カバー」が繰り返され、自己防衛と隠蔽という映画のテーマを反映しています。ケイは殺人事件の濡れ衣を着せられますが、犯行当夜の居場所についてはアリバイがあります。しかし、彼と関係を持っていた既婚のクライアントは、自身の不倫を隠蔽しなければなりません。この文脈において“cover me with kisses”「キスで私を覆って」という表現は、クライアントが現実から逃避したいという願望を示唆している可能性があります。この節は、ケイの窮状を露骨に暗示する”Cover up love’s alibi”.「愛のアリバイを隠せ」という言葉で締めくくられています。
ブリッジ部分では、ゲール演じるケイの別の側面が巧みに暗示されています。ケイは複数の言語を話すため、ハリーはこのセクションを”Ooh, he speaks the languages of love”.「ああ、彼は愛の言語を話す」というフレーズで始めます。続いて「Call Me」のイタリア語(“chaimami”)、フランス語(“appelle moi”)が歌われます。
シングル版ではカットされた第三の節も存在し、アメリカン・ギゴロのサウンドトラックに収録された8分バージョンには含まれています(奇妙なことに、完全版はブロンディのベスト盤には一切収録されていません)。この節は、ケイがクライアントに利用される道具として描かれることをさらに強調する役割を果たしています。
Take me out and show me off
And put me on the scene
Dress me in the fashions of the 1980s
私を連れ出し、見せびらかしてください
そして私をその場に立たせてください
1980年代のファッションで私を装ってください
1980年初頭にリリースされた楽曲と映画において、「1980年代のファッション」とは時代の先端を行くスタイルを意味します。
「Call Me」の影響力
「コール・ミー」はリリース当時、爆発的な人気を博し、ポップチャートで6週連続1位を記録。さらにビルボードの1980年年間ポップチャートでも首位を獲得しました。ビルボード・ホット100の1980年代全曲ランキングでは8位、歴代ホット100曲ランキングでは57位にランクインしています。
この楽曲の影響力は、数十年経った今もなお続いています。U2は2023年の楽曲「Atomic City」において、ハリーとモローダーに共同作曲クレジットを付与しました。ラスベガスでのthe U2:UV Achtung Baby residency in Las Vegasを宣伝するために使用されたこの楽曲は、「Call Me」の影響を明らかに受けたメロディを特徴としています。
結論
この楽曲の魅力の多くは、ハリーの力強いボーカルとモローダーのエネルギッシュな楽曲構成に由来しています。ハリーの歌詞も楽曲にさらなる迫力を与えています。「マイ・ラブ」や「ベイビー」といったフレーズの繰り返しは、優しい親密さを暗示しています。曲名「Call Me」そのものも、誰かに連絡を取りたいという願望や、弱さを見せたいという気持ちを表しています。しかし、ケイがステータスシンボルとして扱われるという暗示が、この楽曲にふさわしい不気味な雰囲気を醸し出しています。
(記事文章終わり)
Blondie – Call meの歌詞和訳
[Verse 1]
Color me your color, baby, color me your car
Color me your color, darling, I know who you are
Come up off your color chart
I know where you’re coming from
私をあなたの色に染めて、私をあなたの車に飾らせて
私をあなたの色に染めて、あなたの正体はわかっている
カラーチャートから抜け出して
あなたの出自(出身)は理解している
[Chorus]
Call me (Call me) on the line
Call me, call me any, anytime
Call me (Call me), I’ll arrive
*You can call me any day or night, call me
電話をしてよ
いつも、どんな時も電話をしてよ
電話をしてよ、駆けつけるから
電話をしてよ、いつでも
*any day or night = いつでも; (非難して)時間をかまわずに
[Verse 2]
Cover me with kisses, baby, cover me with love
*Roll me in designer sheets, I’ll never get enough
Emotions come, I don’t know why
Cover up love’s alibi
キスで私を包み込んで、愛で私を包んで
高級シーツに私を包んで、私は飽きることはない
感情がわき上がる、なぜだか分からないわ
愛のアリバイをもみ消してよ
*never get enough = 足りることはない
[Chorus]
Call me (Call me) on the line
Call me, call me any, anytime
Call me (Call me), I’ll arrive
When you’re ready, we can share the wine, call me
電話をしてよ
いつも、どんな時も電話をしてよ
電話をしてよ、駆けつけるから
準備が出来たら、いっしょにワインを傾けよう、電話をしてよ
[Bridge]
Ooh, he speaks the languages of love
Ooh, amore, chiamami, chiamami
Ooh, appelle-moi, mon chéri, appelle-moi
Anytime, anyplace, anywhere, any way
Anytime, anyplace, anywhere, any day, any way
彼は愛の言葉を話す
ああ、愛しい人、電話して、電話して
ああ、電話して、愛しい人、電話して
いつでも、どこでも、どんな場所でも、どんな方法でも
いつでも、どこでも、どんな場所でも、どんな日でも、どんな方法でも
[Verse 3]
Take me out and show me off, and put me on the scene
Dress me in the fashions of the 1980s
*You’re a man, no in-between
You know what your words can mean
私を連れ出し、見せびらかしてください、そして私をその場に立たせてください
1980年代のファッションで私を装ってください
あなたは男、中途半端はない
あなたの言葉が何を意味するか、あなたは知っている
*no in-between = 中間はない
[Chorus]
Call me (Call me), my love
Call me, call me any day or night
Call me (Call me), on the line
Call me, call me into overtime, call me
(省略)
[Chorus]
Call me (Call me), my love
Call me, call me any, anytime
Call me (Call me), I’ll arrive
Call me, call me for some overtime
Call me (Call me), my love
Call me, call me in a sweet design
Call me (Call me)
Call me for your lover’s, lover’s alibi
Call me (Call me) on the line
Call me, call me any, anytime
(省略)
[Breakdown]
Call me, ah-ha, call me, ah-ha-ha
Call me, ah-ha-ha, call me any day or night
Call me, ooh-ooh-ah-ha-ha, ooh-ooh-ha-ha-ha
Call me, ah-ah-ooh
Call me, my, my sweet design
Call me for a ride, call me inside
Call me, all night, all day, ah-ha, call me
Ooh-ooh-ooh-ooh-ah-ah-ah
(省略)
[Chorus]
Call me (Call me), my love
Call me, call me any, any time
Call me (Call me), I’ll arrive
Call me, call me for some overtime
Call me (Call me), my love
Call me, call me, in a sweet design
Call me (Call me), call me for your lover’s, lover’s alibi
Call me (Call me) on the line
Call me, call me any, any time
Call me (Call me)
Oh, call me, ooh-ooh-ooh
Call me (Call me), my love
Call me, call me any, any time
(省略)
#
#
翻訳 Temperamental Instrument The Flute
#
翻訳はリーダーズ英和辞典(研究社)及び リーダーズ・プラス(研究社)を基本としています
