American Songwriterより、音楽評論記事を翻訳してご紹介します
Behind the Song: Blondie, “Dreaming”
By Jim Beviglia
Updated: December 2, 2019 4:58 pm
曲の背景:ブロンディ、「Dreaming」
著:ジム・ベヴィリア
更新:2019年12月2日
1979年、“Heart Of Glass”「ハート・オブ・グラス」や“One Way Or Another”「ワン・ウェイ・オア・アナザー」などの大ヒット曲を含む、アメリカでのブレイク作となったアルバム”Parallel Lines”『パラレル・ラインズ』から1年が経過し、ブロンディはその大成功に続く作品を作らなければなりませんでした。彼らはどのようにそれを成し遂げたのでしょうか?ギタリストであり共同作曲者でもあるクリス・スタイン氏によると、彼らは”Eat To The Beat”『イート・トゥ・ザ・ビート』のリードシングル「Dreaming」の制作にあたり、当時大ヒットした別のレコードを参考にしたそうです。
「『Dreaming』は、ほぼ”Dancing Queen”『ダンシング・クイーン』のコピーです」と、スタイン氏は今年初め、EW.com に語っています。「それが私たちの出発点だったのか、それともたまたまそのようなサウンドになったのか、私にはわかりません」。スタイン氏を尊重しつつも、2曲の類似点は、どちらも豊かなメロディーであるという点以外にはあまり見当たらないようです。さらに、ABBAの曲には、クレム・バークが「Dreaming」で奏でるような、これほど推進力のあるドラムビートは存在しません。
スタインは楽曲を作曲し、ブロンディのリードシンガーであるデビー・ハリーに歌詞のアイデアも提供しました。「クリスがトラックやフィーリングを思いついて、それを私に渡して『ドリーミング/ドリーミングは自由だ』って考えていたんだ、と言うことがあるんです。それから私がストーリーやフレーズを補完するんです」と、ハリーは EW.com に語っています。「多くの場合、歌詞の内容を決めるのはリズムトラックです。私はそのように作業するのが好きです」
ハリーは、ポップスの歴史の中でも特に大胆な韻でこの曲を始めます。「レストランであなたを見たとき、私が社交界デビューしたばかりの女性ではないことは一目瞭然でした」。この始まりは、誘惑の歌を思わせるかもしれませんが、「Dreaming」はすぐに、その背後にある別の意図を明らかにします。語り手は、他のどんなものよりも一つの追求を好むことが判明します。「お茶を一杯飲みながら、私の夢についてお話ししましょう」
その過程で、ハリーは安っぽい興奮の儚さと名声の非現実的な装飾の両方を巧みに批評します。「歓びは現実か、それとも幻想か?/リールからリールへは生き生きとした明瞭さ/人々は立ち止まり、私を見つめる」。60年代ガールグループ風のブリッジでは、夢想への傾倒を繰り返し歌います。「夢よ夢よ、ほんの少しの間でも/夢よ夢よ、空いた時間を満たして/消えゆく、輝きながら」。
わずか3分のポップソングに深遠な意味、ましてや切なさを込めるのは困難ですが、ハリーはそれを成し遂げているのです。最終節では、語り手がどこへ行っても夢の中に迷い込んでしまう様子が描かれます。彼女が夢の主題を明かすと、現実の生活で欠けているものを埋めようとしていることが明らかになります。「あなただけの何かを想像してみて/手に入れて抱きしめられる何かを/夢を見るためだけに、黄金の道を築くでしょう」
このようにして彼女は「夢見ることは自由だ」というリフレインに、その言葉の単純さからは想像もつかないほどの力強さと哀愁を宿らせているのです。ブロンディの楽曲は楽しさに満ちているため、その奥深さや背後にある技巧を見落としがちです。「Dreaming」ではその過ちを犯さないでください。さもなければ、その完璧なポップの殻の中に脈打つ、痛みを帯びながらも究極的には希望に満ちた心を逃してしまうかもしれません。
(記事文章終わり)
Blondie – Dreamingの歌詞和訳
[Verse 1]
When I met you in the restaurant
*You could tell I was no debutante
You asked me what’s my pleasure
A movie or a measure?
I’ll have a cup of tea and tell you of my
Dreaming, dreaming is free
Dreaming, dreaming is free
レストランで私と会ったとき
私がデュビタントではないと分かったでしょう
あなたは私に楽しみは何ですかと尋ねた
映画、それとも一杯?
私はお茶を一杯飲みながら、私の夢のことを話しましょう
夢見ることは自由よ
夢見ることは自由よ
*You could tell = =だと分かる
*debutante = 初めて社交界デビューする女性、新参者
[Verse 2]
I don’t want to live on charity
Pleasure’s real or is it fantasy?
Reel to reel is living rarity
People stop and stare at me
*We just walk on by, we just keep on dreaming
私は施しで暮らしたくない
歓びは現実か、それとも幻想か?
一方から他方へ巻き取られるオープンリール式は現存する希少なもの(片道切符では無く、手に入れられるものを望む夢)
人々は立ち止まり私を見つめる
私たちはただ歩いて通り過ぎる、ただ夢を見続ける
*walk on by = 歩いて通りすぎる
[Bridge]
Feet, feet walking a two mile
Meet, meet, meet me at the turnstile
I never met him, I’ll never forget him
Dream, dream, even for a little while
Dream, dream, filling up an idle hour
Fade away, radiate
歩み、二マイル歩く
出会い、改札口で出会い
彼には会ったことはない、決して彼を忘れない
夢、ほんの少しの間でも
夢、無益な時間を埋める
消えていき、輝きを放つ
[Verse 3]
I sit by and watch the river flow
I sit by and watch the traffic go
Imagine something of your very own
Something you can have and hold
I’d build a road in gold just to have some
傍らに座り、川の流れを見つめる
傍らに座り、行き交う車を見つめる
あなたというものの何かを想像して
あなたが手に入れて、抱いているもの
いくらかでも手に入れるために、黄金の道を築きましょう
[Chorus]
Dreaming, dreaming is free
Dreaming, dreaming is free
Dreaming, dreaming is free
Dreaming is free
夢見ることは自由
夢見ることは自由
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翻訳 Temperamental Instrument The Flute
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翻訳はリーダーズ英和辞典(研究社)及び リーダーズ・プラス(研究社)を基本としています
