American Songwriter より、音楽評論記事を翻訳してご紹介します
Behind the History and the Meaning of the song “Last Christmas” by Wham!
By Jacob Uitti
December 24, 2022 9:50 am
ワム!の「Last Christmas」の歴史と意味の裏側
By Jacob Uitti
2022年12月24日
英国生まれのポップデュオ、ワム!は、最も有名なクリスマスソングのひとつを作りました
1981年に結成されたこのグループは、
ジョージ・マイケルとアンドリュー・リッジリーで構成されていました
「Last Christmas」などのヒット曲により、
このデュオは1982年から1986年までのわずか4年間で3000万枚以上のアルバムを売り上げ、
20世紀で最も成功したポップバンドのひとつとなりました
(マイケルがソロ活動を開始する前のことです)
このデュオの他の大ヒット曲には、
「Wake Me Up Before You Go-Go」や「Everything She Wants」などがあります
しかし、私たちがここで語ろうとしているのは、ありふれたポップヒットではありません
クリスマスについて語ろうとしているのです
より正確に言えば、「Last Christmas」について語ろうとしているのです
この曲の歴史と意味
1984年12月にリリースされたこの曲は、ジョージ・マイケルによって作詞・作曲されました
リリース後、「Last Christmas」は英国シングルチャートで5週連続2位を記録し、
トップの座をBand Aidの「Do They Know It’s Christmas?」に譲りました
(興味深い事実:マイケルは、この曲でもパフォーマンスを披露しています。
つまり、1984年のクリスマス界の王様は彼だったようです。)
「Last Christmas」がようやく英国シングルチャートの1位を獲得したのは、
それから約40年後の2021年の元旦のことでした
それまでは、1位を獲得したことのないシングルとしては最高の売り上げ枚数を記録していました
2021年には、920万回のストリーミング再生と1,555回のダウンロードで1位を獲得しました
この曲は、愛と喪失について歌ったもので、アップビートな音楽に悲しげな歌詞が乗っています
マイケルが両親を訪ねた際に、リッジリーと一緒に作ったものです
マイケルは子供の頃の寝室でこの曲を作り、すぐにリッジリーに初期バージョンの曲を聞かせました
バンド仲間はそれを「素晴らしい瞬間」と呼びました
1984年にこの曲がレコーディングされた際には、マイケルがすべての楽器を演奏しました
盗作疑惑
1980年代半ば、バリー・マニロウによってヒット曲となった
「君なしでは微笑めない」の作曲家を代表するディック・ジェイムズ音楽出版が、
「ラスト・クリスマス」が「君なしでは微笑めない」のメロディを
盗用したとして盗作訴訟を起こしました
しかし、音楽学者が過去100年間の60曲の楽曲が
すべて同様のコード進行とメロディを持っていることを裁判官に提示したため、
この訴訟は却下されました
カバーバージョン
この曲は数えきれないほどカバーされていますが、
特に注目すべき例としては、2009年に『glee』のキャストがカバーしたバージョンが挙げられます
このバージョンは後にチャリティーシングルとしてiTunesでリリースされました
ポップスターのアリアナ・グランデも「Last Christmas」のバージョンを録音し、
そのソウルフルな楽曲は、
彼女の2013年のアルバム『クリスマス・キッス』からのリードシングルとなりました
カナダのカントリースター、カーリー・レイ・ジェプセンは2015年に彼女のバージョンをリリースし、
その後、NBCのクリスマス特番でロックフェラー・センターでパフォーマンスを行いました
テイラー・スウィフトは、
2007年のEP『The Taylor Swift Holiday Collection』でこの曲をカバーしました
また、バックストリート・ボーイズは2022年に、
ホリデーアルバム『A Very Backstreet Christmas』の一部としてこの曲のカバーをリリースしました
まとめ
後悔は強い感情です
そしてこの曲は、まさにその感情を歌ったものです
より良い未来への希望と、より多くの愛を受け取れるという期待を込めて、マイケルはこう歌います
「去年のクリスマス、僕は君に心を捧げた
でも翌日には君はそれを手放してしまった
今年は、僕が涙を流さないように
特別な誰かにあげるつもりです」
この曲は、その後、2人の恋人が出会って、
部屋の向こう側から互いに見つめ合うというストーリーを語ります
歌手と恋人はうっとりと見つめ合います
しかし、これでいいのでしょうか?
これで完璧なのでしょうか?
実際、完璧ではありません
そして、この歌がホリデーシーズンにこれほどまでに共感を呼ぶのは、
おそらくこの1年を振り返って誰もが感じたことだからでしょう
私たちはこの1年とつながろうとし、愛そうとし、愛してほしいと願いましたが、
うまくいきませんでした
涙を流さないように、来年は、この先の12か月がもっと特別な1年になるかもしれません
そうなるといいのですが…
(記事文章終わり)
Wham! – Last Christmas の歌詞和訳
[Chorus]
Last Christmas, I gave you my heart
But *the very next day, you *gave it away
This year, to save me from tears
I’ll give it to someone special
Last Christmas, I gave you my heart
But the very next day, you gave it away (You gave it away)
This year, to save me from tears
I’ll give it to someone special (Special)
去年のクリスマス、僕は君に心を捧げた
だけど、まさにその翌日、君は裏切った
今年は、涙に暮れないように
特別な誰かに僕の心を捧げよう
去年のクリスマス、僕は君に心を捧げた
だけど、まさにその翌日、君は裏切った
今年は、涙に暮れないように
特別な誰かに僕の心を捧げよう
*the very =(まさに)その日
例文:
The letter arrived the very next day. = 手紙はまさにその翌日届いた
*give away = 見捨てる、裏切る
[Verse 1]
*Once bitten and twice shy
I keep my distance, but you still *catch my eye
Tell me, baby, do you recognise me?
Well, it’s been a year, it doesn’t surprise me
“Happy Christmas,” I wrapped it up and sent it
With a note saying, “I love you,” *I meant it
Now I know what a fool I’ve been
But if you kissed me now, I know you’d fool me again
一度、懲りたら、二度目は、用心
僕は距離を取るのに、君は未だ僕の目をひく
教えてよ、君は僕のことを覚えている?
ああ、一年になるなあ、もう、僕は驚かないよ
“I love you,” と綴ったメモを包んで
“Happy Christmas,” の贈り物をしたね
本気だったんだよ
今、思えば馬鹿だったなあ
今、もし君が僕にキスをしたら、また君は僕を欺すんだね
*Once bitten, twice shy. =
(ことわざ)一度かみつかれると次から用心深くなる; 「羹(あつもの)に懲りて膾(なます)を吹く」.
*catch sb’s eye = 人の目をひく[目に留まる];人と視線が合う.
*I méan it. = (冗談でなく)本気で言っているのです.
[Chorus]
Last Christmas, I gave you my heart
But the very next day, you gave it away (You gave it away)
This year, to save me from tears
I’ll give it to someone special (Special)
Last Christmas, I gave you my heart
But the very next day, you gave it away
This year, to save me from tears
I’ll give it to someone special (Special, oh)
Oh, oh, baby
去年のクリスマス、僕は君に心を捧げた
だけど、まさにその翌日、君は裏切った
今年は、涙に暮れないように
特別な誰かに僕の心を捧げよう
去年のクリスマス、僕は君に心を捧げた
だけど、まさにその翌日、君は裏切った
今年は、涙に暮れないように
特別な誰かに僕の心を捧げよう
[Verse 2]
A crowded room, friends with tired eyes
I’m hiding from you and your soul of ice
My God, I thought you were someone to rely on
Me? I guess I was *a shoulder to cry on
A face-on lover with a fire in his heart
A man undercover, but you tore me apart
Ooh-ooh
Now I’ve found a real love, you’ll never fool me again
人混みの部屋、疲れ切った友たち
君と君の氷のような魂から僕は身を隠す
僕は君が頼れる人だと思っていたんだ
僕? 僕は心の支えになると思う
心に灯をともした、正面切った愛する人
一人の男、秘密捜査官、しかし、君は僕を引き裂いた
僕は今、真実の愛を見つけた、君は二度と僕を騙せはしないだろう
*a shòulder to crý on = 悩みを聞いてくれる人; 心の支えとなる人.
[Chorus]
Last Christmas, I gave you my heart
But the very next day, you gave it away (You gave it away)
This year, to save me from tears
I’ll give it to someone special (Special)
Last Christmas, I gave you my heart
But the very next day, you gave it away (You gave me away)
This year, to save me from tears
I’ll give it to someone special (Special)
去年のクリスマス、僕は君に心を捧げた
だけど、まさにその翌日、君は裏切った
今年は、涙に暮れないように
特別な誰かに僕の心を捧げよう
去年のクリスマス、僕は君に心を捧げた
だけど、まさにその翌日、君は裏切った
今年は、涙に暮れないように
特別な誰かに僕の心を捧げよう
[Verse 3]
A face-on lover with a fire in his heart (I gave you my heart)
A man undercover, but you tore him apart
Maybe next year
I’ll give it to someone, I’ll give it to someone special
心に灯をともした、正面切った愛する人
一人の男、秘密捜査官、しかし、君は僕を引き裂いた
たぶん、次の年は
誰かに心を捧げよう、特別な誰かに捧げよう
[Bridge]
Special
Someone
Someone
I’ll give it to someone, I’ll give it to someone special
Who give me something in return
(I’ll give it to someone, I’ll give it to someone)
Hold my heart and watch it burn
I’ll give it to someone, I’ll give it to someone special
I thought you were here to stay
How could you love me for a day?
I thought you were someone special
I gave you my heart
I’ll give it to someone, I’ll give it to someone
特別な
誰か
誰かに心を捧げよう、特別な誰かに捧げよう
お返しに何かを捧げてくれる誰か
僕の心をつかんで、心の灯火を見てほしい
誰かに心を捧げよう、特別な誰かに捧げよう
君はずっとここに居てくれたと思っていたのに
一日だけ愛せるなんて、どういうことだい
君は特別な人だと思っていたのに
僕は君に心を捧げた
誰かに心を捧げよう、特別な誰かに捧げよう
[Chorus]
Last Christmas, I gave you my heart
You gave it away
I’ll give it to someone, I’ll give it to someone
去年のクリスマス、僕は君に心を捧げた
君は裏切った
誰かに心を捧げよう、特別な誰かに捧げよう
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翻訳 Temperamental Instrument The Flute
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翻訳はリーダーズ英和辞典(研究社)及び リーダーズ・プラス(研究社)を基本としています
